クーベルチュールとは、製菓用のチョコレートのこと。
クーベルチュールには、ココアバターが多く含まれています。そして、粘度が低いためうすくコーティングすることができます。
クーベルチュールのタイプ
クーベルチュールには、大きく2つの種類があります。
品種な産地がちがうカカオ豆をブレンドしてつくられたクーベルチュール、もう1つは、1つの産地の1種類のカカオ豆だけでつくられたシングルビーン。
キャラメル、コーヒー、オレンジなどの風味がついたフレーバータイプのクーベルチュールや、オーガニック製品など、バリエーションにとんだクーベルチュールがあります。
クーベルチュールの種類
クーベルチュールには、チョコレートと同じ、ダーク、ミルク、ホワイトの3つの種類があります。
ダーククーベルチュール
ダーククーベルチュールは、スイート、または、ビターとよばれることも。
カカオ以外は、ほとんどが砂糖。そのため、カカオ分が多いほど苦味が強くなります。また、カカオは砂糖と比べると高価なため、カカオ分が多いほど値段も高くなります。
ミルククーベルチュール
ミルククーベルチュールは、乳製品がくわえられたチョコレートです。乳製品をくわえると、色味や風味がやさしくなり、コクもでます。粉乳の品質によってもチョコレートの味がかわってきます。ダークチョコレートよりも、味の違いがでやすいともいえます。
ホワイトクーベルチュール
ホワイトクーベルチュールには、カカオマスが含まれないため、白~黄色になります。多くのホワイトクーベルチュールには、カカオ分が35%以下のため、正式にはクーベルチュールではありません。
クーベルチュールの規格
クーベルチュールには、国際規格(CODEX)で定められた規格があります。
- ココアバター31%以上
- 固形分(カカオマス)2.5%以上
- 総カカオ分35%以上
- ココアバター以外の代用油脂が使われていないこと
これらの条件をクリアしていないものは、国際規格的にはクーベルチュールではありません。
ただ、日本にはクーベルチュールに関する規格がないため、条件を満たしていなくてもクーベルチュールとして販売されていることもあります。